採用されなかった投書(朝日・毎日)「華氏はカシではない」

私たちが温度を表記するときの℃のCは何の意味だろうと以前から気になっていた。
今はパソコンという便利なものがあるので、調べてみると、スウェーデン天文学者
セルシウスにちなんでいるという。これを漢字で摂氏と書くのはセルシウスの中国語の
摄尔修斯の頭文字をとったものだ。摂関政治などの関連でセッシと発音するのは間違いである。
アメリカなどで採用している°Fはどうか。これはドイツの物理学者ファーレンハイトの頭文字Fをとったものだ。だったら、なぜファシと言わないのだろうか。子供のころから、カシ=華氏と言っている。私は中国語を勉強していて思い当たったのだが、中国ではファーレンハイトは華倫海特と表記する。中国語の華の発音はファである。だから、中国語ではファシなのだ。
華氏をカシと日本語読みするからわかりにくくなっている。現在、学校ではどう教えているのだろうか。