2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェームス・ボールドウィン「頭のすぐ上に」抄訳(3)DELLベーパーバツクP35  

「お父さん、話したいことがあるんだ」トニーがこれを言う一瞬前に、彼が長い間求めつづけ、私が逃げつづけたときがきたと理解した。私はオンザロックのウイスキーをすすって言った。「いいよ」。 トニーは彼の大きな手に目をやり、しゃがんで大きな足を抱え…

エリック・ドルフィ論集②「アザー・アスペクツ」(ライナーノーツ翻訳)

OTHER ASPECTS エリック・アラン・ドルフィが、アフロアメリカン・ミュージックの発展の歴史の中で占める高い位置は、1964年6月24日の彼の死の後もゆらぐことはない。彼の影響は、この地球上のすみずみの、あらゆる分野の芸術家におよんでいるのであ…

エリック・ドルフィ論集②「アザー・アスペクツ」

ジェームス・ボールドウィン「頭のすぐ上に」

【あらすじ―3】 ホールとジュリアは、彼女が教会から離れたのちに愛し合った過去がある。そのジュリアの家でバーベキューパーティーがあり、ホールは家族を連れて参加する。ダンスが終わって、息子のトニーが「話がある」というので二人だけで家の外で話すこ…

ジェームス・ボールドウィン「頭のすぐ上に」

エリック・ドルフィ論集①「エッセンシャル・エリック・ドルフィ」(ライナーノーツ翻訳)

THE ESSENTIAL ERIC DOLPHY エリック・ドルフィと同時代にロサンゼルスで育ったわれわれは、レコーディングから遠ざかっていたころの彼のことをよく覚えている。彼の最初のレコーディングは1949年、「ロイ・ポーターと17ビバッパー」のメンバーのときだった…

エリック・ドルフィ論集①「エッセンシャル・エリック・ドルフィ」

エリック・ドルフィ論集①「エッセンシャル・エリック・ドルフィ」

ジェームス・ボールドウィン「頭のすぐ上に」抄訳(2)DELLぺーパーバツクP27

ジェームス・ボールドウィン「頭のすぐ上に」抄訳(2)DELLぺーパーバツクP27 降りそそぐ天上の光のもと、私は荒野を歩む これはアーサーの好きな歌で、ジュリアの教会で彼は初めて聴衆を前にして歌ったのだった。私たちの両親であるポールとフロレンスもそこ…

ジェームス・ボールドウィン「頭のすぐ上に」翻訳中

ジェームス・ボールドウィン「教えてくれ汽車はいつ出たんだ」全訳完了

ジェームス・ボールドウィン「教えてくれ汽車はいつ出たんだ」全訳完了

西穂高紀行

ミッドウェー海戦と山本五十六

ミッドウエー海戦――アジア・太平洋戦争に関心のある者は、大日本帝国海軍がアメリカ太平洋艦隊に大敗した海戦として記憶していることだろう。しかし、記憶に留めておくだけでなく、この海戦が行われた日付が日米開戦のわずか半年後であることに注意を向けて…