2021-01-01から1年間の記事一覧

エリック・ドルフィ論集⑥「フリージャズ」(ライナーノーツ翻訳)

これは極めて異例なレコードである。異例ずくめでどこから書き始めたらよいかわからない。いくつかの部分の簡単な打ち合わせをしただけで、フリーな即興演奏が延々と続いた。録音は一回だけだった。演奏がいつまで続くのか、誰もわからなかった。2台のテー…

ジェームズ・ボールドウイン「頭のすぐ上に」抄訳(9)DELLぺーパーバックP100

ジェームズ・ボールドウィン「頭のすぐ上に」翻訳中 クリスマスイヴの前日、私は盗んだ品物を売り捌いて得た金を全部ポケットに入れ、街に出た。 ポールとフロレンス、アーサー、大学を出て福祉の仕事をしている黒人娘のマルタのためにプレゼントを買わねば…

エリック・ドルフィ論集⑥「フリージャズ(エリック・ドルフィとオーネット・コールマンのダブルカルテット)」③

エリック・ドルフィ論集⑥「フリージャズ(エリック・ドルフィとオーネット・コールマンのダブルカルテット)」③

エリック・ドルフィ論集⑥「フリージャズ(エリック・ドルフィとオーネット・コールマンのダブルカルテット)」②

エリック・ドルフィ論集⑥「フリージャズ(エリック・ドルフィとオーネット・コールマンのダブルカルテット)」①

ジェームス・ボールドウィン「頭のすぐ上に」 【あらすじ9】

ジェームス・ボールドウィン「頭のすぐ上に」 【あらすじ9】 毎週土曜日の午後が<シオンのトランペット>の練習時間だった。クランチがギターを弾き、ポールがピアノを弾いた。12月、クリスマス前のある日、練習中の4人を家に残し、ホールとポールは街に出…

ジェームズ・ボールドウイン「頭のすぐ上に」抄訳(8)DELLぺーパーバツクP90

(以下に登場するクランチは、これまで紹介されたレッド、ピーナットにつぐ、コーラスグループ<シオンのトランペット>の最後のメンバーだった) さて、クランチのことだ。彼は<シオンのトランペット>のメンバーの中で一番背が高かった。オーディションを受…

ジェームス・ボールドウィン「頭のすぐ上に」 【あらすじ8】

ホールは勤め先の布地屋で大きな事故を起こした。梯子に登って布地の重いロールをおろすときに、下で受け取ろうと待っていた相棒にぶつけて怪我をさせてしまったのだ。クビにはならなかったが、その日は帰ってよいということになった。家に帰ると、父のポー…